教職大学院の特徴
横浜国立大学の教職大学院はこんなところ!
本学教職大学院はメンタリングの理念と方法を導入し、学校や地域のリーダーとして活躍できる中核的中堅教員と積極的に学校づくりに参画できる若手教員の養成を目的としています。
専攻 |
選抜区分 |
|
---|---|---|
高度教職実践専攻 |
現職教員選抜 |
|
一般選抜 |
本教職大学院の修了者には、「教職修士(専門職)」の学位を授与します。また、現在取得している教員免許状(一種)を基礎に、小学校教諭、中学校教諭(各教科)、高等学校教諭(各教科)、特別支援学校教諭(知的障害者、肢体不自由者、病弱者)、養護教諭、栄養教諭の「専修免許状」を取得できます。本教職大学院では、現職教員学生と学部新卒学生は同じコースに所属し、共に学びます。
● 講義は原則として午前中(学校課題解決研究及び集中講義を除く)
● 地域の教育課題を学ぶ「教育改革の現状と神奈川の教育事情」
● 修士論文のような個人研究ではなく、学校課題の解決に向けた取り組みの報告を作成
● 学校課題の解決を目指した「チームメンタリング実地研究」
● 研究者教員と実務家教員のTTによる講義・実習・課題研究の指導
● ICT機器が整備された講義室及び院生室
● タブレット端末の活用(授業記録・eポートフォリオ)
● 6ターム制を生かした効率的・効果的なカリキュラム
教育実践専攻との違いは以下のとおりです。
学位 | 修士(教育学) | 教職修士(専門職) |
専修免許 | 取得可能 | 取得可能 |
単位数 | 30単位以上 | 46単位以上 |
講義 | 2学期制 (1コマ90分16回) |
6ターム制(2ヶ月1ターム) ((講義+演習)180分8回) |
学校実習 | なし(教育インターン) | 10単位 |
提出論文等 | 修士論文 | 学校課題研究報告書 |
定員 | 85名 | 15名 |
その他 | 昼夜開講 | 現職教員は7年以上の教職経験並びに 2校以上の学校経験現場が必要 (1年間で修了する短期履修制度あり) |
ストレートマスター(学部新卒学生)のメリット
■基礎実習では、1年間を通して授業だけでなく、学級経営や校務などを経験することができ、教師として必要な資質・能力を総合的に高めることができます。実際の教育現場での学びは価値が大きく、将来、教育現場に立った時のギャップや困難が小さくなるというメリットがあり、学部新卒学生と現職教員学生が一緒に講義、実習を行うことで交流が深まることも魅力の一つです。
■教職大学院を修了見込みの場合、自治体により教員採用試験の第1次試験の一部免除なども受けられます。
メンタリング
- 本教職大学院は、中心となる理念・方法に「メンタリング」を据え、教育活動を行っています。
-
メンタリングは、用語としては新しいですが、従来から日本では行われてきたことともいえます。
これまでは層の厚いベテラン教員が中心となって、日常的・継続的に、若手教員等への授業方法や生徒指導、学級経営等に関する支援を行ってきました。 - 現在、単に経験的知見によるだけでなく、理論と実践を融合させる中から、そうした活動を補強し、高度化し、体系化することで、効果的・効率的に「同僚性を高め、学びを支え合う」関係性を学校の中に再構築していく、理論と実践に支えられたメンタリングの導入が必要とされています。
- 本教職大学院では、学校現場の抱える教育課題を解決するプロセスにおいて、メンタリングを導入することで、学校の課題解決と共に職場の同僚性を高めていくことを目指しています。
- メンタリングを実施する中で、メンティである若手教員だけでなく、メンターである中堅教員自身が成長することや、メンタリングを受けた若手教員が、異動後、新たな学校においてメンターとして活動する傾向の強いことが知られています。
※メンタリング
主にカリキュラム、学習環境デザイン、生徒指導・教育相談、学級・学校経営、特別支援教育の各領域の知見を応用し、教職実践を同僚として支援し合い高度化すること
学校課題解決のプロセス
- 本教職大学院では、各学生が連携協力校と共に学校課題の解決に向けて取り組みます。
- 短期履修で修了した現職教員学生は、その後の取り組みも含めた全体の総括を、修了一年後にも教職大学院研究成果報告会において報告し、その普及に努めます。
4・5月 研究テーマと「チームメンタリング実習」の活動計画の発表
8月 中間報告会(公開)
2月 学校課題研究報告書の提出
3月 教職大学院研究成果報告会(公開)
連携協力校には、移動式と固定式があります。移動式とは、現職教員学生の原籍校を指します。主に「メンタリング実地研究」や「チームメンタリング実地研究」を行います。固定式 とは、神奈川県・横浜市・川崎市・相模原市教 育委員会からの推薦された学校になります。 主に「授業基礎実地演習」「学級・学年経営基 礎実地演習」を行います。