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教職大学院院生による成果報告が行われました(平成30年度横浜市教育センター研究発表会)
平成31年2月25日(月)に「平成30年度 横浜市教育センター研究発表会」が開催されました。報告会では、本学教職大学院からは、横浜市から派遣されている上大岡小学校の玉虫麻衣子 教諭と若葉台特別支援学校の渡部千佳子教諭が、1年間の研究の成果を報告しました。
【 研究テーマ】
・玉虫麻衣子教諭「子どもの具体的な姿を語り合う授業研究~抽出児活用による教師の語りの変容~」
・渡部千佳子教諭「特別支援学校における多職種連携を理解するための研修に関する検討~他機関と連携した支援を目指して~」
玉虫麻衣子教諭は、上大岡小学校の生活科・総合的な学習の時間の研究協議会において、子どもの姿に着目した授業研究を行うための抽出児の活用に課題があることを捉え、解決のための研究に1年間取り組みました。発表会では、子どもの具体的な姿をもとに学び合うための抽出児活用の方法を検討し、改善を図ることを通して、事後協議会における教師の語りがどのように変容したのかを報告しました。
発表後は、「抽出児をどのように設定したのか」「変容をどういった観点で見ていったのか」などの質問から、具体的な質疑応答がなされ、学校の本研究に対する関心の高さがうかがえました。
渡部千佳子教諭は、生徒の多様なニーズに応じるために、学校と福祉、医療、労働等との連携が必要となる中で、若葉台特別支援学校の教員の他機関への知識や理解はまだ低く、実際に連携支援をした経験も少ないという実態を把握しました。そこで、他機関を理解し、連携して支援を行うことができる力を育成するための研修プログラムの開発を、1年間を通して取り組みました。
他機関との連携した支援を想定したケース会議を設定し、モデリングとロールプレイを組み合わせた研修を行い、参加した教員の省察と実践の変化から研修の効果について報告しました。
発表後は、ロールプレイによる研修のよさや、今後の可能性についての感想が寄せられました
次年度は、再び勤務校に戻って今年度の研究をさらに発展させていき、その成果は多くの学校の課題を解決することに役立つと考えられます。今後の取組と成果の発信に期待しています。